トイレットペーパーを購入すると、すぐに袋を開けてトイレの所定位置に並べて置くようにしている。

我が家のトイレではペーパーホルダーの箇所にカバーが付いているので、今使われているトイレットペーパーを使い切った時に取り替えるためのペーパーをスタンバイしておくことができる。

私は購入直後のトイレットペーパーを所定位置に並べて置くときに、そのうちの1つをその「スタンバイエリア」に最初に設置するのだが、とにかくこれを使わない。

何故ならば、トイレットペーパー所定位置が複数ある。

1つは棚の上。基本的に購入間もないトイレットペーパーは全てここ。
次に便座の右後ろに3つだけペーパーをストックしておけるなんだかかわいらしいロールペーパーストッカーがある。
なので、トイレットペーパーが使用されるまでの導線としては


ペーパーストッカー

ペーパーホルダー
となる。

ペーパーホルダーのトイレットペーパーを使い切ったら手を伸ばすのはペーパーストッカーであり、スタンバイエリアではない。

そうなると、スタンバイエリアのトイレットペーパーは延々使われないのだ。

なんのためにスタンバイさせているのか、出番の来ない舞台代役みたいで可哀そうだと思う。

いつしか私はこのトイレットペーパーを「トイレットペーパーのボス」と心の中で呼ぶ様になった。

ボスを使うタイミングはほぼ来ない。
何故ならばトイレットペーパーを切らす事が無いからだ…。
最後の1つになりやしない。

だが、ほんの気まぐれやボスへの優しさで使う事がある。
その時はトイレの中で「ボス、お疲れ様でした!」と言いながらホルダーに設置するのである。

そんなボスがトイレの水に流されていくさまはかなり感慨深い。