※映画レビューにネタバレは含まれません。万が一ネタバレを書く場合は必ず直前に注意を促します。
2020年7月3日は公開初日の映画の中でも観たいものが多く、
どれを選ぶか非常に悩んだ。
悩んだ末に選んだのが本作品。
大御所ウディ・アレン監督がマンハッタンに
恋愛という名の雨を降らす。
しかしこの監督、
ミッドナイト・イン・パリとかレイニーデイ・イン・ニューヨークとか、
こういうタイトルがお好きなのね。
Contents
レイニーデイ・イン・ニューヨークの基本情報
| 邦題/原題 | レイニーデイ・イン・ニューヨーク/A Rainy Day in New York |
| 公開（日本）/製作国 | 2019年（2020年7月3日）/アメリカ |
| 上映時間/映画区分 | 92分/PG12 |
| 監督 | ウディ・アレン |
| 脚本 | ウディ・アレン |
| 出演者 | ティモシー・シャラメ セレーナ・ゴメス エル・ファニング ジュード・ロウ ディエゴ・ルナ リーヴ・シュレイバー |
レイニーデイ・イン・ニューヨークのあらすじ
学校の課題として著名な映画監督ローランド・ポラード（リーヴ・シュレイバー）のインタビューをマンハッタンですることになった大学生のアシュレー（エル・ファニング）。彼女と恋人のギャツビー（ティモシー・シャラメ）は、それを機に週末をマンハッタンで楽しむことに。ニューヨーカーのギャツビーは、アリゾナ生まれのアシュレーに街を案内しようと張り切るが、ポラードに新作の試写に誘われた彼女が約束をキャンセルするなど、次々と予想もしていなかった出来事が起きる。
引用…シネマトゥデイ
レイニーデイ・イン・ニューヨークの感想
現在のハリウッド映画において、
美しい男子と言って右に出るものがいない、ティモシー・シャラメ
先日ストーリー・オブ・マイライフで初めて明確に認識して以来、
わたくしの中の美しい男子カテゴリで堂々の第一位に君臨中。
そんな彼とオーロラ姫、エル・ファニングの恋愛だっていうんだから
わくわくしてしまう。
しかも舞台は大好きなマンハッタン！
ティモシー・シャラメのアンニュイな雰囲気と役柄（役柄については少し後に書きます。）
そしてピアノ演奏と歌！
これ聴くだけでも大変な価値を感じる。
歌も本意気で歌うのではなく雰囲気で歌っているけど、
それでもこの“雰囲気”の良さは素晴らしい。
うん、とにかく終始“雰囲気”が良い。
やっぱりマンハッタンは雨が降ってもドラマティックだし、
例えそこでドタバタ劇が繰り広げられようとかっこいいのだ。
…ドタバタ劇？
そう、この映画、雰囲気があんなに良いのに
ドタバタ劇なのだ…。
わたくしのかわいいオーロラ姫：エル・ファニングは
オーロラの時以上にずっとニコニコうふふふしていて
野心があるけどバカに見えてしまう。
そして実際の行動もなかなかのおバカなエル・ファニングが
高校生女子に見えてしまっていたわたくしなのです。
まー、そのおかげで最後までドタバタするわけだけど、
ジュード・ロウも何故あの役を受けたんだろう…？
謎の配役だった。
反してティモシー・シャラメは、タイトルの通り
終始中2を発揮。
しかし、今日本で“中２”と言ったらかなりバカにした言葉になると思うが、
この中２は思ってるだけではなく実が伴う中２
だってこんなに素敵にピアノ演奏出来ちゃうんだよ！？
だから文句も言えないし、描かれる母親との関係性の終結の仕方も嫌いじゃない。
ずっと夢を語っていて、最初から恋愛脳な彼。
終始ふわふわしていて、エル・ファニングに夢中。
言う事は大人ぶった子供に聞こえるし、堂々と中２のロマンティスト。
それを演じて嫌味なく許されるティモシー・シャラメはずるいぞ。
まー、序盤のエル・ファニングとの会話からずっと2人は
すれ違っていて
会話がかみ合っていないので、
夢見るロマンティストの彼と野心家で衝動的な彼女、という感じか。
わたくしは恋愛映画において、
いつどこで出演者の心情が動いたか
を非常に重視するのだけど、そこが分からなかったのは辛かった。
ラストシーンとか、多分わたくしは鳩が豆鉄砲を食ったような顔してたはず。
もう一回観て確かめたいぐらいに雰囲気は好きだけど、
きょとんは多い作品だった。
MOMAに行くって言ってたのにMETに行ってたり、
とちゅう出てくるお兄さんの問題（これちょっと笑った）が
最後まで何の解決もしなかったり、
大した事ない場面でのモヤモヤも残った。
しかし、音楽は最高
わたくしがピアノで弾ける数少ないJAZZの名曲“Misty”とかも出てきて、
何度も言ってる“雰囲気”に一役買ってる。
※これは作中のMistyとは無関係
嫌いじゃないけど、いろいろモヤモヤする作品だった。
だけど雰囲気が好きだから、
ウディ・アレン監督の作品他も観てみようかな…。
レイニーデイ・イン・ニューヨークのBD/DVD販売とネット配信
映画が公開したばかりなので、BDの販売もネット配信もまだです。
劇場公開情報は下記よりご確認ください。
※劇場情報は変わる可能性があります。