※映画レビューにネタバレは含まれません。万が一ネタバレを書く場合は必ず直前に注意を促します。
公開日に観るか観ないか迷ってたのに、
ネットでのレビューがあまり良くないので観るのをやめようかと思ってた時に
SNSでフォローしている方のレビューを読んで興味を持ち
結局観る事にした本作品。
どこかのレビューで“概要を調べてから観た方が良い”
って書いてあったのにそれを忘れて調べずに観に行き
観てる途中で“調べれば良かった…”と後悔するぐらいには事前勉強必要です。
エジソンズ・ゲームの基本情報
邦題/原題 | エジソンズ・ゲーム/The Current War |
公開(日本)/製作国 | 2019年(2020年6月19日)/アメリカ |
上映時間/映画区分 | 108分/G |
監督 | アルフォンソ・ゴメス=レホン |
脚本 | マイケル・ミトニック |
出演者 | ベネディクト・カンバーバッチ マイケル・シャノン キャサリン・ウォーターストン トム・ホランド |
エジソンズ・ゲームのあらすじ
19世紀のアメリカ。白熱電球を事業化した発明家のトーマス・エジソン(ベネディクト・カンバーバッチ)は、大規模な送電には直流が適していると考えていた。だが実業家のジョージ・ウェスティングハウス(マイケル・シャノン)は、交流の方が安価で遠くまで電気を送れるとして、交流式送電の実演会を開いて成功させる。それを知ったエジソンは、世論を誘導しようとする。
引用…シネマトゥデイ
エジソンズ・ゲームの感想
生きていればどこかのタイミングで必ず耳にするであろう人物名
トーマス・A・エジソン
この映画を観ようと思った一番のきっかけが、
エジソンの“人物像”に興味があったからだ。
全く詳しくなかったわたくしは、エジソンがかなり非道な人だというレビューを見て、
興味が湧いた。
それは、初めて【アマデウス】を観た時に
「えーーー!モーツアルトってこんな人だったの!?」
と思ったあの感覚をもう一度味わいたかったからだ。
結果的に『えー?エジソンってこんな人だったの!?』
と思ったが、モーツアルトに感じたソレとは違った。
しかし同時に彼(エジソン)が、歴史が言っている様に
ある意味の“天才”だった事はよくわかった。
彼は物を0から作るという発明もそうだが、
実は既にあるものを“実用化”する天才だったと言われている。
本作品で登場する“白熱電球”も発明したのがエジソンだと思われがちだが
白熱電球を発明したのは
という人である。
そうなると、
せっかく実用化するために汗水流してきたものを、
誰かに取られてしまうのを悔しいと思う気持ちは
発明者本人以上だと思う。
そして実際にジョージ・ウェスティングハウスと争う事になり、
その一部始終が描かれているのが本作品なのだが、
とにかくエジソンのやり口が酷い
笑ってしまう感じかと想像してたけど
内容的に笑えない上に、
ウェスティングハウスの人間性が素晴らしいが故により一層
エジソンの味方になれそうでなれない。
ただそんなエジソンに2つ思った事がある。
- 思い出したのはモーツアルトではなく、スティーブジョブズだった。
- 奥さんへの感情を表現したシーンは泣けるし、やはりエジソンにも愛はあったと感じる事が出来た。
自分の理想を追い求めるが故に、周りの人間につらく当たってしまう。
これはまさしくジョブズのそれと似ているなと。
そして、エジソンの奥様への愛が非常に伝わるシーン、
あれは周りの人に辛くあたるエジソンだからこそ際立つものがある。
そう感じた。
全体的なストーリーとして、
事実に基づいているからというのもあるでしょうが、
背景に謎があるわけではなく、
強くエジソンに味方したい心情になるわけでもなく、
思ったよりも淡々と進んだ印象なので
実はちょっと眠くなった…
せっかくこれだけの俳優さんが出てるのに~
と、ちょっともったいないかな…
もう少しデフォルメしても良かったような、
そっちの方が批判があるような、
悩ましいところ。
ただ、わたくしたちの今の暮らしに絶対的に欠かせないものが
どの様な争いの上に成り立っているのかを知る事が出来て良かった。
そして世間の人がどれだけメディアに振り回されるのかも、
嫌と言うほど理解出来た。
これは普遍的なものなんだろうか、なんだろうなぁ。
それを象徴するように、
先に書いたような人物であるエジソンが、
終始人気者だった事が伺えるシーンがいくつも登場するのである。
それだけでも、深く考えさせられる。
エジソンズ・ゲームのBD/DVD販売とネット配信
映画が公開したばかりなので、BDの販売もネット配信もまだです。
劇場公開情報は下記よりご確認ください。
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