私には少し狂った弟がいる。

年齢は私よりも4歳下で、実家の近くに家を買い、嫁と娘と息子…
そして犬2匹とインコ2羽とヤモリと…なんかどんどん動物を増やしながら暮らしている。

めちゃくちゃ良いやつなんだが、変わっている。

この人のエピソードは山ほどあるので良くネタにするのだが、
過去にブログをやっていた頃やmixiやFacebook全盛期には弟のファンがかなりの数いたのだ。

そんな弟がずっと不満に思っていた事がある。

実家の車のナンバーである

基本的に車のナンバーの決定権は母にある。

そして、実家の車のナンバーはずっと私の誕生日。

買い換えても私の誕生日。

母曰く、『お姉ちゃんの誕生日は覚えやすい』

たしかに、めちゃくちゃ簡単。

と、そんな事が何度か続いたある時、実家の車が2台に増える事になった。

弟は色々その時に両親の世話をし、一緒にディーラーに行って説明を聞き、助言をした。

そして意を決して言ったセリフが

『車のナンバー、2台目なんだしいい加減俺の誕生日にしてくれないわけ』

なんとも意地らしいじゃないか。

そこそこの大人が車のナンバーを自分の誕生日にして欲しい、と親にお願いする。健気だ。

そして後日、新しい車が納車されたが、

届いた車のナンバーは、両親の結婚記念日だった。

母曰く、『あいつ(弟)の誕生日、覚えにくいんだよね』

自分が生んだ日なのに…。

だがしかし、この『覚えにくいんだよね』が嘘ではないエピソードがある。

これは、家族が集まる度に弟が話題に出すもはやネタの様な話しなのだが、彼が中学生の頃の話しである。

その日誕生日だった弟は、まだ中学生なので家で今日はどんなパーティーが開かれるのか、とワクワクしていたらしい。
そして、部活が終わって彼が目を輝かせながら家に帰ると、家には誰もおらず、テーブルの上に

冷えたマック🍔と置手紙が

今日お夕飯手抜きしちゃった♡
チンして食べてね♡ 母

聞いているこっちは爆笑である。

そしてこのエピソードを、弟は毎年必ず出す。

しつこいねぇ。

そして2019年のある日、家族が集まった時にも弟はこの件を母にぶつけていた。

『俺はね、誕生日を忘れられてマックだった人だから。』

そしてこれが振りになるかの様に、その年の彼の誕生日に母は弟の家に向かった。(実家と弟の家は徒歩1分)

『はい、誕生日プレゼント』と言ってマックを渡すために…。

これで、恐らく長年続いた母と弟の誕生日抗争は終わった、と信じている。

※弟の娘と息子はマック大好きなので喜ばれたそうだ笑