※映画レビューにネタバレは含まれません。万が一ネタバレを書く場合は必ず直前に注意を促します。

コロナ禍の影響でしばらく映画館に行けていませんが、それ以前に最後に映画館で観た映画がこちら。

大好きなジュディ・ガーランドを大好きなレネー・ゼルウィガーが演じる、しかもアカデミー主演女優賞。観ないわけにはいきません。

ジュディの基本情報

邦題/原題ジュディ 虹の彼方に/JUDY
公開(日本)/製作国2019年(2020年3月6日)/イギリス
上映時間/映画区分118分/G
監督ルパート・グールド
脚本トム・エッジ
出演者レネー・ゼルウィガー
ルーファス・シーウェル
マイケル・ガンボン
フィン・ウィットロック

ジュディのあらすじ

ミュージカル映画のスターだったジュディ・ガーランド(レネー・ゼルウィガー)は、遅刻や無断欠勤を重ねた結果、映画のオファーがなくなる。借金が増え続け、巡業ショーで生計を立てる毎日を送っていた彼女は、1968年、子供たちと幸せに暮らすためにイギリスのロンドン公演に全てを懸ける思いで挑む。

引用…シネマトゥデイ

ジュディの感想

オズの魔法使いが大好きだ。
小説は全話何十回と読んでいるし、映画もDVDを購入して何度となく観ている。
もちろん、名曲『虹の彼方に』は口ずさめるし、出来る事ならオズの国に行ってみたい。

だが、それほどまでに思い入れのあるオズの魔法使いの主人公、ドロシーを演じていた、あのかわいらしい女の子の事を私はあまり知らなかった。

ジュディ・ガーランド

その名は説明不要のミュージカルスター。
私が生まれる前に既に亡くなってしまった名女優。
だけど、私の知っていた事は、オズの魔法使いのドロシーだった事と、大好きな楽曲、That’s EntertainmentやGet Happyを歌っている人、という事ぐらいだった。

だから、彼女がこれほどまでに悩み、苦しみ続けたという事をこの映画を通じて知り、少なからずショックを受けた。

昨今の映画の中には特に、観客を試すタイプの映画があると個人的には考えていて、その中の1つが“いかに想像力を使うか”だと思っている。
他にも観客の感性、経験、全てを試してくるのだ。

この映画も、観る側に想像力を求める映画だと思う。

幼い頃から銀幕のスターとして、厳しい制限の中生きていく。
求められるもの、自分の希望、魅せたい自分、ストレスだらけの自分。
その籠の中で“愛”を求めようとする事は人間として必然なのではないだろうか。

映画の中のジュディを“自分勝手”と思う人がいてもおかしくないが、私がこの人の立場だったら“自分勝手”で済むのはむしろ凄いと思うし、ましては人格者の様に過ごすというのは無理難題だと感じる。

そんな彼女が手に入れた愛は何だったのか。
彼女が愛したものは、何だったのか。

是非、ジュディ・ガーランドの立場になりきって、観て欲しい作品。

レネーの見た目に多少批判がある事を耳にしたけど、あれだけ役作りのために痩せたり太ったりしている人なので、そこは仕方ないと思いたい。

登場する楽曲はどれも素晴らしく、大好きなGet Happyのミドルテンポバージョン(バラードとは言いたくないぐらいの)が出てくるので大変テンションが上がった。
レネーとジュディは少し歌声の方向性が似ていると感じた。
ジュディの方がちょっとしゃがれた感じかな?

そして、少し違った話しだが、LGBTの象徴である
これは彼女の『虹の彼方に』が由来
この映画の中にも出てくるが、彼女はLGBTの人々へも偏見なく接する人だった様で、もしかしたらそこが時代とマッチして本作が企画されたのかも、とまで推測した。

ジュディのネット配信

どうやら現在、2020年5月1日から下記配信サービスで限定配信されている模様。
是非チェックしてみるべしべし。

itunes
青山シアター
アクトビラ
Amazonビデオ
GYAO!ストア
Google Play
TSUTAYA TV
DMM.com
ひかりTV
ビデオマーケット
FOD
U-NEXT
RakutenTV

※期間限定の様なので、いつ配信終了するかは未定

ジュディの総合評価

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