私には30代の弟がおります。
私のツッコミに対して正確にボケてくる、なかなかあなどれないやつです。
大変変わっているので、会話の途中でいなくなったりします。
なんとなく頃合いを見計らっていなくなるのではなく、
私「それでさ、〇が〇で、〇じゃん?」
弟「そうだね。俺もこないだその話し聞いたわ。」
私「だよね~~。どう思った?」
弟「あれはさ、俺なりに…」
スタスタスタ(歩き去る)
みたいな消え方します。
もうこの話しの続きは次回出会うまで出来ません。
彼の事は何十年経っても良く分かりません。
そんな弟が、10年以上前に実家で私がパソコン作業していた部屋に突然登場して
「警察行かなきゃ…」
と言い出した事があります。
彼はさっきまでずっと寝ていたみたいで、髪の毛ボッサボサの超半目です。
寝ぼけてんの!?と思ったので、
「寝てんの?」
と聞いたところ
「いや、マジで行かないとなんだよ・・・。」
と。
「なんでよ?」
と聞いたら
「不法侵入」と。
なんで…??(笑)
彼曰く、数日前に自転車で夜中に近所をうろうろしてたら警官に職質されそうになったそうな。
しかし、良く職質される弟(←この弟元警察官)は職質がめんどくさくなり、近所のマンションの駐車場を突っ切って逃げようと思ったところ、警官が着いて来たんだそう。
で、更にめんどくさいと思った彼は
『じゃーこのマンションの住人になってやる。 』
という無謀な計画を咄嗟に立て、いかにもそのマンションの住人かの様に駐輪場にチャリを停め、マンションの中に入ろうとしたそうで…。
しかし、その計画もオートロックという近代の門番により断たれたと。
そこで諦めない彼は、
「家に帰ろうとした時にちょうど電話で母ちゃんから買い物を頼まれて外に出る」
という結構強引なシチュエーションを思いつき、偽の電話をかけ始め
「あ、もしもし母ちゃん?え?アイス?アイス買って帰ればいいの?うん、分かった分かった。」
と、いかにも電話してる風にしながらマンションの外に出たところをあっけなく御用に。
「あのね君、不法侵入だから。」
絶対バカ。